カブクワ飼育を趣味とする旅人のHomePageです。
  CAMERON HIGHLAND
       外灯ルッキング
 
 一旦タナラタまで戻り、休憩と夕食を取る。もちろん、これまでの結果に満足したわけではない。別のツアー会社に相談したところ虫採り名人を紹介してくれた。これがまた怪しさ満点の人物であるが、このガイドとPM8時に待ち合わせ、外灯ルッキングに出かけることとした。
 キャメロニアン・インGHにガイド氏が迎えに来た、車は年代物のレンジローバー、ただしエンジンは日産ディーゼル製。この車に、長女・長男と乗り込む、またしても母と次男はお留守番だ。
 先ほどとは逆方向つまりブリンチャン方向に向かう、本日の甲虫の飛びは良くない。捜せども捜せども見つからない。
 ブルーバレー(旧ロージンハイランド)まで来てしまった。地元民からコーカサスを買わないかと1ペアを見せられるが、ここまで来て購入する気はない。天然物の大型甲虫を自力で見つけるまで返る気はない。
 車を降りる・・・グシャ・・・私の足裏に嫌な感触・・・直ぐに足を上げてライトで照らすとコーカサス♀である。初めての大型甲虫を踏んづけてしまった・・・・・。とりあえず生きてはいるが、足裏の感触が致命傷を与えたことを物語っている。

           神々の降臨

 さらに北上しケランタン州に入り標高を下げる、一気に山を駆け下りたため三半規管が痛い、ロージンまで降りた。標高1000m付近だろうか、すごいポイントを発見する。ここにはいるよとガイド氏が自信ありげに連れて行ってくれたアパートの屋外灯にマレーアンタエウスを発見する、感激の一瞬である。ウワーと舞い上がり周りが全く目に入らなくなる二人の♂(父・息子)に対し、♀(娘)は次々と冷静に甲虫を発見していく、♀「あっ、いた。」♂「どこどこ?」♀「目の前にいるじゃん!」♂「どこー!!(絶叫)」♀「ここ、この葉っぱのウラ。(冷静)」ギデオン、アスタコイデス、フェモラリス、パリー、ライヒなどがいた。上・右の画像がそれだ。これまでの苦労が報われた瞬間だった。ついに天然大型甲虫と巡り会えたのだ。見慣れた日本の甲虫とは明らかに形状の違う甲虫が闊歩する姿を瞼に焼き付けた、ありえない造形美のオンパレードに感慨深い瞬間の到来である。私と息子にとって待ちこがれた神々の降臨であった。

           終わりに

 その後も何度かキャメロンを訪れている、移動しやすいようにレンタカーで行くようになった。しかし、キャメロンは観光開発が激しく年々虫は減っているように思う。上のアパートも今はもう無い。左画像はキャメロンのとある公園である、こんなところでも子供達はライヒを見つけた。まだまだ探せばいるのかもしれない。
 もちろん全ての甲虫はキャッチ&リリースすることがお約束である。

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